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    News    2005年 店舗から携帯端末でオーダー 
各店仕入を合理化

千葉県のスーパー せんどう
 食品スーパーでは、地域密着を図るため、本部一括仕入れだけでなく、各店仕入れに力を入れている。
ただ、中小チェーンが多いためか、オーダーは電話やFAXが主体で、受発注の合理化は大きな課題だった。
しかし、この点を解消するための取り組みもみられる。
地域密着を図るため、本部一括仕入れだけでなく、各店仕入れに力を入れている。ただ、中小チェーンが多いためか、オーダーは電話やFAXが主体で、受発注の合理化は大きな課題だった。

しかし、この点を解消するための取り組みもみられる。
千葉県内で一四店舗を展開するスーパーマーケット・せんどう(木口宣道社長、本部=市原市)と、千葉県市川市公設地方卸売市場の青果卸・長印市川青果(倉崎浩社長、千葉県市川市)では、手のひらサイズの携帯パソコン「ポケットPC」を店舗からのオーダーに導入。
受発注のペーパーレス化とコスト削減に加え、リアルタイムな情報のやりとりで、地域密着の品揃えにも寄与している。
ポケットPCなど、一連のシステムを提供したのは、青果仲卸などを対象に受注業務の代行を行う冬炫龍(渡邊博子社長、東京都千代田区)。昨年から長印市川青果がせんどうに提案し、六月一日から辰巳台店、ちはら台店で導入。受発注を、それまでのFAXではなくデータ送信でやり取りしている。
まず、スーパー側は、売場で発注・確認ができ、注文後の修正や価格確定もリアルタイムで可能になった。
画面上には、長印市川青果から送信された発注表が出てくる。品目、産地、等階級、ロットごとに価格が提示してあり、タッチペンで数量を入力後、卸に返信して発注が完了する。
データ送信のため、発注表は早い時間に届く。しかも価格をはじめ、掲載された情報は全て確定した状態。持ち運べるので、売場を見ながら手元で作業。
また、休日に担当者が店舗に行って発注することも解消できる。
また、インターネットを経由し、ウェブ情報として本部でも常にデータ確認が可能。このため、「明らかに外れた」オーダーを指摘することもできる。
さらに、卸が対応することも大きいという。せんどう管理本部人事部長兼情報システムマネージャーの髙田賢一郎氏は、「これまでの仲卸への発注と比べ、発注時に数量の確保ができ、相場の確実性も高まった」と、メリットを挙げる。
一方、受注する長印市川青果も、事務作業の効率化が図られた。せんどうからは、本部一括のほか、各店舗からの発注もある。FAXで受けた発注表を受注表に入力し、全てを確認し終わるのが午後七時過ぎ。
これがデータ化されたことで、チェックの作業時間が短縮し、ミスも減少。データの加工もしやすいため大幅な手間省略となった。
「全店舗で稼働すれば一時間半は短縮されるだろう」(野菜部係長・山下千登勢氏)。初入荷情報や売り込みたい商品情報なども、価格を提示しながら紹介し、攻めの営業に活用している。
異なるニーズに各店仕入れで対応。
ところで、各店仕入れは今後のスーパーの生き残りのカギとされる。もちろんデータ処理だけをとれば、スーパーや市場業者にとっては、本部一括仕入れのほうが“楽”。また、スーパー側では、量をまとめることで、価格のメリットも出る。
ただし、そればかりで通用する時代は過ぎ去った。
髙田部長も、「店舗により立地環境が異なりお客様のニーズも様々。生鮮品については各店仕入れを重要視し、尊重している」と強調。オーダーする人材の育成なども強化しながら今後は導入店舗を拡大させる意向である。
農経新聞 2005年6月27日 記事より